たすけて
不安で不安で、吐き気がする。
マニキュアの匂いを嗅いだせいだろうか。
どう生きるのが、正解なんだろう。
わからない。
わたしはどうしたらいいんだろう。
さみしい。つらい。くるしい。
わたしはこの広い世界で、ほんとうのひとりぼっちだ。
ひとりぼっちなんだ。
だれか。わたしをだきしめて。
だれか。たすけて。
ねえたすけてよ。
世界
わたしの瞳にうつる世界は、とても悲観的な世界だ。
病気、殺人、犯罪、いじめ、裏切り、不倫、騙し合い、人身売買、暴力、差別、レイプ、嘘
悲しいことばかりだ。
なにも楽しいことなんてないんだ。
人生が楽しいなんてのは、ただの逃げなんだ。
みんな、この悲しい世界から目を背けて、逃げて、快楽にふけっているだけなんだ。
みんな、怖いから、世界から逃げているだけなんだ。
どんなに逃げたって、逃げまわったって、わたしたちを待ち受けているのは、悲しくてつらい現実だけだ。
ばかばっかりだ。
神様なんていない。もしいたとして、こんなに悲しい世界をつくりあげた神は、ばかだ。
タチが悪い。こんな世界をわたしたちに投げつけておいて、お前のいうことをきけっていうのか。お前を賛美しろっていうのか。
楽観主義者は、ただのばかだ。輝かしい未来なんて、ばかの見る幻想だ。彼らには、脳みそがないのかもしれない。
現実から目を背けるな。
お前が見ているのは、幻想だ。
世界のどこかでだれかが苦しんでいること、飢えていること、のたうちまわって、路上でうめき声をあげながら死んでいくこと、その身体も、精神も、腐っていくこと
わすれないで。
花
わたしはどうして特別になれないんだろう。
どうして、あの子みたいに、美しく、輝く花のようになれないのだろう。
わたしはどうしてこうも醜いのだろう。
醜い。じぶんが憎い。
美しくなければ生きている価値なんてないんだ。
じぶんのもつ毒で死ぬことができたら。
儚く、散ることができたら。
線
真っ白い紙に、黒いペンでつーっと線をひいて、その上をはみ出ないようにあるいていくの。
そうじゃなくって。
ちょっとずつ線をひいて、はみだしたり、踏み外しりしながら、線をひきたしては、また、あるき始めるんじゃないか。
線の引きかたがわからなくなったとき。
僕はペンを休める。
僕のペンは、インクがなくなったみたいだから、しばらくは何も書けないのかもしれない。
ほかのペンたちには、もう追いつけないみたいだ。
細くなったり太くなったり。
あんまりまっすぐになることはないけれど。
インクが涙でにじむこともあるけれど。
いまの僕には大変な作業だ。
だからね、愛しいきみ。
すこし待っていてね。
?
ひとり
大丈夫。
世界中のみんなが君のことを嫌いになって、憎んで、恨んで、敵に回してこようとしても。
君が君を、見捨てさえしなければ。
君が君の、味方でいてあげれば。
それで、いいんだ。
君だけは、絶対に君のことを裏切らないんだ。
君を守るのは君。
君を救うのも君。
生まれてから最後まで、ずっと君と一緒にいてくれるのも、君なんだ。
君の味方はね、常に君の中に、いるんだよ。
だからね、こわくないよ。
君が、君の味方なんだ。
ひとりでも、世界中でたったひとりでも。